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一人で故宮博物院、心ゆくまで茶器を見る
2019 / 11 / 30 ( Sat )

定期券を買ったらフットワークが軽くなってしまい、
ふらりと出掛けてみたシリーズ、その1。

午後からちょこっと故宮博物院へ。
アテンドの時はタクシーなので気付かなかったけれど、
士林駅からバスで10分ほど。割と近いのですね。
20191029故宮博物院01

それにしても、山の中によくこんな立派な建物を。
陽明山中山樓といい、当時の国民党の気合いを感じます。
やる気、元気、蔣介石!
20191029故宮博物院02

ちなみに、井脇ノブ子さんの子供の頃のあだ名は「金太郎」だったとか。

現在の入館料は値上がりして350元(約1,250円)。
台湾国籍の方や永久居留証をお持ちの外国人は150元(約550円)なり。
20191029故宮博物院00

こちらに展示されているのは、元々は清朝の歴代皇帝が所有していた美術品など。
溥儀を紫禁城から退去させた国民党は、当初は宮廷内で一部の美術品を
公開していましたが、第二次大戦や国共内戦の戦火を避ける形で
これらのお宝は紫禁城から上海、南京、重慶などを経て台湾へ。
1948年から49年にかけて、厳選された文物(それでも合計5,522箱!)が
海を越えてきたのだとか。

当初は台中県霧峰郷というところに保管していたそうですが、
1965年に台北の故宮博物院が開館(ちなみに中山樓は66年落成)。現在に至ります。
プロジェクトX並みの労力で(もっと?)国民党が大陸からごっそり運んできた
古代からの文物が350元でたっぷり鑑賞できるとはありがたや。

さて、この日は初の一人故宮なので茶器をメインにじっくり見たい。
まずは2階の205室へ。
20191029故宮博物院04

「摶泥幻化—院藏陶瓷精華展」
こちらは常設展で、宋代以降の陶磁器が展示されています。

 #現在は一部展示品を除き写真撮影可(フラッシュは不可)

「北宋 汝窯 青瓷蓮花式温碗」
汝窯は宋の5大名窯の中でも最も稀少と言われ、
その作品は世界中で数十点しか現存しないのだとか。
20191029故宮博物院08

なお、5大名窯は他に定窯、鈞窯、官窯、哥窯。
ちなみに、宋代四藝というと
點茶、焚香、掛畫、插花(点茶、お香、掛け軸、生け花)だそう。

「明 成化 鬥彩鶏缸杯」
日本人にも人気の、香港でよく見かけるモチーフ。
20191029故宮博物院28

こちらのいわゆる「チキンカップ」ですが、
世界に19点存在し、その内6点が台北故宮の所蔵だそう。
個人所有は3点のみで、2014年に香港で行われたオークションで
中国人実業家になんと37億円で落札されたそうな。

「明 嘉靖 嬌黄緑彩鳳鶴紋方洗」
ハッとする色使い。コントラストが美しい~。
20191029故宮博物院38

「清 雍正 琺瑯彩青山水壺」
琺瑯彩とはヨーロッパから伝わった七宝技術を用いた手法で、
磁器などの上に琺瑯質(エナメル)の色絵を施したもの。
20191029故宮博物院55

通常、五彩は「硬彩」と言われますが、琺瑯彩は釉薬が柔らかいため「軟彩」とも。

「清 乾隆 粉彩蟠桃天球瓶」
こちらは台湾でもよく茶器の図柄に見かける桃。
20191029故宮博物院59-2

お次は隣の207室。
20191029故宮博物院69

こちらは常設展ではないようですが、「紫砂風潮-傳世器及其他」というテーマで
宜興の紫砂壺をメインにした展示が見られます。

「清 康熙 宜興胎畫琺瑯四季花卉方壺」
紫砂壺に琺瑯彩の手法で色とりどりのお花が絵付けされています。
20191029故宮博物院73

「清 康熙 銅胎畫琺瑯牡丹紋方壺」
鮮やかなイエローが美しい。こちらの茶壺は銅製です。
20191029故宮博物院86

「清 康熙 銀胎畫琺瑯西番花蓋碗」
こちらは銀製。黒地だと絵柄の華やかさがより際立ちますね。
20191029故宮博物院89

「清 雍正 瓷胎畫琺瑯花蝶紋壺」
こちらは磁器です。白も素敵。そして、この絵付けの繊細なこと。
20191029故宮博物院93

続きましては、203室。
テーマは「適於心—明代永樂皇帝的瓷器」です。
20191029故宮博物院99-01

「明 永楽 甜白蓮花紋梅瓶」
「梅瓶」とは明代に主に酒瓶として用いられたもの。
特に永楽年間に造り出された白磁は評価が高く、「甜白」と呼ばれるそうです。
なめらかな質感と乳白色が美しい。
20191029故宮博物院99-05

こちらの酒瓶、よく見ると繊細な模様が彫られています。
白一色な上に彫りが浅いため近くでなければよく見えないのですが、
故にこちらの装飾技法は「暗花」と呼ばれるそうな。
20191029故宮博物院99-06

さて、閉館まで少し時間があったので3階で久し振りにアレを。

「清 翠玉白菜」
20191029故宮博物院99-13

「清 乾隆 金甌永固杯」
角煮は故宮南院へ出張中とのことで、代わりにこちらが。
お肉よりもお宝感ありますね。
20191029故宮博物院99-17

最後に玉のお部屋をちらっと見学。

「清中期 玉提梁壺」
中国の方って本当に玉が好きですよね。こちらは茶壺?酒器?
20191029故宮博物院99-23

「清 乾隆 御製四季花卉詩玉杯」
こちらは飲杯。
20191029故宮博物院99-26

「清 道光 玉子算盤」
更にはこんなものまで。超高級そろばんですね。
20191029故宮博物院99-30

初めてアテンド以外で来てみた故宮。
文化的な午後を過ごせて大変面白かったです。

◆國立故宮博物院
住所:台北市士林區至善路二段221號
電話番号:02-6610-3600
開館時間:8:30~18:30(金土は21:00まで、無休) #正館


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