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SARSに学んだ台湾、外出禁止違反者は罰金最大100万元
2020 / 02 / 26 ( Wed )

相変わらず、台湾のニュースは新型コロナの話題がほとんどです。

こちらは一昨日の東森新聞台(というニュースチャンネル)。
平日22時から24時まで「關鍵時刻」という討論番組を放送していて
これが色んな意味で非常に面白いのですが、この日は画面左下にずっとワイプが。
IMG_20200224_230146.jpg

湖北省から出られなくなっていた血友病の子供(とその母親)が
成都経由で帰台できることになり、桃園空港から中継していました。
到着時刻が速報で流れたりして、すわ、チャーター機第2便が
遂に飛んだのかと思ったら違ったわ。

東森といえば毎週日曜日23時から「台湾啟示録」という、
過去の重大事件・事故を特集する番組があり、
見るからに低予算なのですがこちらもとても見応えがあります。
少なくとも直近3回は新型コロナ関連の話題で、先々週は2003年の
SARS流行時の状況を、先週は湖北省に取り残された台湾人女性に
電話インタビュー(想像以上に悲惨な状況でした)、そして今週は
SARSと今回の新型ウイルスとの比較など。

さて、こちらは本日のニュース。
速報で「台北市在住の男が二度の外出禁止違反で罰金、検疫施設へ強制収容」
IMG_20200226_131733.jpg

安倍政権はふんわりしたものですが、台湾の新型コロナ対応はなかなか厳しいです。
本件は、指定地域から入境し自宅検疫(外出禁止)期間中にも関わらず、
一度外出して罰金1万元(約36,000円)、更にもう一度外出して罰金5万元(約18万円)。
また、即日検疫施設へ強制的に収容されたそうな。先楽後苦。

なお、台湾では昨日新型コロナ対策に関する特別法が成立し、
罰則については以下の通り強化されました。

・自宅隔離/自宅検疫違反
  →罰金最大100万元(約360万円)、個人情報公開も可能に
・フェイクニュースの流布
  →懲役3年以下または罰金最大300万元(約1,100万円) #併科の場合も
・防疫関連物資の不法備蓄など
  →懲役5年以下+罰金最大500万元(約1,800万円)が併科される場合も  

本日(2月26日)時点では、日本からの入境者に対しては
「自主健康管理」が求められるのみですが、日々状況は変わりますので
台湾へいらっしゃるご予定のある方、また、日本へ一時帰国予定の方は
どうぞお気を付け下さい。
 #なお、韓国からの入境については既に14日間の自宅検疫(外出禁止)

ここ数週間、上記のようなニュースをよく目にしますので、
特別法にこのような罰則強化が盛り込まれたのも納得の対応ですが、
数日前にはこんな騒ぎもありました。

「台北市が自宅検疫義務違反の失踪者の氏名を公表、胡析延」
IMG_20200221_161159.jpg

しかも、提出書類に書かれた身分証番号や住所などが虚偽だったことが分かり、
柯文哲台北市長(医師)が「追いかけて殺してやる」と憤り、
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「胡析延、出て来い!」という画像まで作ったのに、
d4718209.jpg
 #台北市fbより

よくよく調べてみたら、台北でトランジットしただけの乗客に
誤って検疫通知書を提出させていたという、うっかり八兵衛だったとのこと。
読みにくい字だったのと、台北市に実在する人物と身分証番号や住所が
よく似ていたというオチで、何とも台湾らしい一件でした。
(ところで、特別法の成立前ですが氏名を公表していますね)
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たまにこういうこともありますが、日本よりはよほどしっかり対応している台湾。

中央流行疫情指揮中心(本件の対策本部)は毎日会見を開き、
指揮官である陳時中衛生福利部長(≒厚労相、この方も医師)が自ら説明。
この会見には、必要に応じて外交部(≒外務省)や教育部(≒文科省)の
担当者も出席し、それぞれ説明を行います。
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説明している内容も割と細かく、感染者の家族構成から
感染者が出席した食事会の席順まで図表で解説。
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今回は感染症対策ですから、意思決定のスピードが速いとやはり安心感があります。
後から慌てて変更したりすることもありますし、マスクの件の変遷は意味不明でしたが、
結果を重視せずひたすら調整&根回しで進めていく日本のスタイルよりはよほどマシか。
(ダイヤモンドプリンセスの乗客の方々は本当にお気の毒でした)

さて、いつもの緩さはどこへやら、今回ばかりは(失礼)しっかりしている台湾ですが、
これはSARSの経験から学んだからだというのが共通認識です。
前述の「關鍵時刻」で2003年当時のニュース映像を見て気になってしまい、
当時の記事を色々と読んでみました。以下はその一つです。

《封面故事》獨家直撃 深入和平醫院100小時
2014年5月12日付 壹週刊
https://tw.nextmgz.com/realtimenews/news/3342737

壹週刊というのは週刊誌ですが(フライデーみたいなもの?)、
院内感染のため封鎖された和平医院に100時間も留まった記者が
院内で取材を重ねてまとめた記事です。
中央や台北市が派遣した担当者と病院側のやり取りや、
院内での感染者隔離方法に抜け穴があったエピソードなど、
描写がとても生々しく当時の緊迫した様子が伝わってきます。

ところで、壹週刊の記事を真面目に読んだのは初めてでしたが、
なんと今月末で廃刊になるとのこと。
ご興味ある方は今月中にどうぞご一読を。


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