FC2ブログ
台湾紅茶の故郷、茶業改良場・魚池分場へ
2020 / 07 / 02 ( Thu )

3月のある日、南投・日月潭へ。
20200318茶業改良場魚池分場01

到着したのは、日月潭を望む高台にあるこちらの建物。
茶業改良場・魚池分場です。 #一般には公開されていません
20200318茶業改良場魚池分場03

茶業改良場(Tea Research and Extension Station, TRES)は
行政院農業委員会に属する組織で、茶樹の品種改良や栽培技術の研究などを
行うお役所です。
前身は日本時代の1903年に設立された台湾総督府殖産局付属製茶試験場。
現在は桃園本場の他、魚池分場、文山分場、台東分場、凍頂工作站があります。

この日伺った魚池分場は台湾紅茶の故郷とされ、
昨年発表された台茶23号(祁韻)もこちらで開発されました。
20200318茶業改良場魚池分場14

1923年、台湾総督府農業部はインド・アッサム地方から大葉種を持ち込み、
平鎮(桃園)、林口、日本の九州、魚池で栽培を試みますが、成功したのは
魚池のみだったのだそう。
その後、1936年に台湾総督府中央研究所魚池紅茶試験支所が設立され、
戦後も台湾紅茶の輸出を支えますが、1970年代後半にはインドやスリランカ産の
紅茶に価格競争で負けるようになり、生産量は減少の一途を辿ります。
しかし、1999年の921大地震で被災した南投の復興のため、
再び紅茶の生産に取り組んで今日の台湾紅茶がある、というのは有名なお話。

こちらは分場長が淹れて下さった台茶21号(紅韻)。
爽やかな花香が広がる紅茶です。
20200318茶業改良場魚池分場05

一通りお話を伺った後、分場内を案内して頂きました。
20200318茶業改良場魚池分場09

台茶7,8号の茶畑が広がります。
20200318茶業改良場魚池分場06

先程の「台湾紅茶の故郷」の碑の前にあるのは大きなオリーブの木。
20200318茶業改良場魚池分場15

安定の自由犬、ここにも。
20200318茶業改良場魚池分場26

後方にあるのは「紅茶実験工場」と書かれた建物。
20200318茶業改良場魚池分場22

こちらでは日本時代から使用されていた製茶設備などが見学できます。
20200318茶業改良場魚池分場29

大渓老茶廠でも見かけたジャクソン式揉捻機。
20200318茶業改良場魚池分場33

お隣には茶業文化展示館があります。
20200318茶業改良場魚池分場40

紅茶の製法などについて学べる施設ですが、
20200318茶業改良場魚池分場43

結構なスペースを割いて新井耕吉郎さんの紹介も。
技師であり、最後の魚池紅茶試験支所長だった方で、
一部では「台湾紅茶の父」とも言われています。
20200318茶業改良場魚池分場48

こちらの胸像は奇美グループの許文龍さんが寄贈したそうな。

日本時代の作業日誌なども。
20200318茶業改良場魚池分場52

また、魚池分場の入口には新井耕吉郎さんの記念碑が。
新井さんは戦後も台湾に残ったそうですが、翌1946年にマラリアで亡くなっています。
20200318茶業改良場魚池分場59

台湾といえば烏龍茶、というイメージが強いと思いますが、
実は紅茶も個性的でとても美味しいです。
台茶18号(紅玉)はミントやシナモンのような香りでコクがある味わい、
上記の台茶21号(紅韻)はお花のような甘く爽やかな香りで華やかな味わい、
そして、昨年発表された台茶23号(祁韻)は台湾初の小葉種の紅茶です。
市場に出るまで2~3年かかるようですが、今から楽しみです。


関連記事

にほんブログ村 海外生活ブログ 台湾情報へ
↑台湾の人気ブログはこちらから(にほんブログ村)
【台湾】中国茶を愉しむ | コメント(4) | page top

← 一番好きな台湾料理レストラン、兄弟飯店・蘭花廳台東・知本温泉へ小旅行、ホテル&お食事編 →

<<一番好きな台湾料理レストラン、兄弟飯店・蘭花廳 | ホーム | 台東・知本温泉へ小旅行、ホテル&お食事編>>
コメント
--台湾の紅茶--

こちらに行かれたのですね~!!!
新井耕吉郎さん。
私も以前、ブログに書いたことがあるのですが
それまでは存じ上げず・・・
でもこんなに台湾の紅茶に貢献された方がいらっしったなんて・・・

台湾の紅茶大好きです。
でもこんな茶畑が広がっているとはびっくりです。
それに製茶の機械がかなり年季が入っていて、それもびっくりです。
一度こちらに私も行ってみたくなりました♪
by: メイフェ * 2020/07/05 22:16 * URL [ 編集 ] | page top
--メイフェさま--

新井耕吉郎さんについて書かれたブログ、今読ませて頂きました♪
新井茶、由来が気になりますね!

私も恥ずかしながら新井耕吉郎さんのことは全く知らず、
よく行くお茶屋さんに数年前に教えてもらいました。
どうして日本人なのに知らないの?と叱られつつ。。。笑

製茶工場に限らずですが、台湾は古いものを大切に残す文化がありますよね。
以前桃園の大渓老茶廠に行った時は日本時代の機械が現役で使われていて
びっくりでした^^
by: なこた * 2020/07/06 10:50 * URL [ 編集 ] | page top
--こんにちは--

台湾紅茶、興味深いです!勉強させていただきました。また見に来ます!
by: よくせん * 2020/07/17 08:06 * URL [ 編集 ] | page top
--よくせん様--

コメントどうもありがとうございます。
台湾紅茶、特に紅玉や紅韻は個性的で、工夫茶で頂くととても美味しいです。
ぜひお試し下さいませ〜☆
by: なこた * 2020/07/18 07:17 * URL [ 編集 ] | page top
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |